増改築が容易な木造軸組工法

木の家は増改築が容易です。

ここでいう木の家とは、日本に昔からある「木造軸組工法」でつくられた家です。

これに対して「枠組み壁工法」という一般的には「ツーバイフォー」という工法の木の家もありますが、増改築が容易なのは主に「木造軸組工法」です。

木造軸組工法は間取りの自由度が高いのが特徴です。

簡単にいうと、木造軸組工法は間取りの自由度が高いのが特徴です。

簡単にいうと、木造軸組工法とは地面と垂直に柱を立て、柱と柱に梁をかけて家の骨組みを組み立てる工法なのですが、その配置がツーバイフォー工法に比べてかなり自由なことが特徴です。

骨組みを組み立ててから壁をつくりますから、後から壁の位置を動かすことができます。

また、梁を補強することで後から柱を抜いて間取りを変えることも限りなく自由にできるのです。

さらには柱と梁を継ぎ足して、増築して建物を広げることもできます。

家というのは家族が生活する場です。

家族は時間とともにその構成を変えていきます。

たとえばこんな例を考えてみましょう。

結婚したばかりの若いご夫婦がいます。

2LDK程度でも十分暮らせるでしょう。

子どもが生まれ、子供の成長で子供部屋が必要になります。

このときに一戸建ての家をもつことを考え始めるかもしれません。

子ども2人ならば個室が3つあって、広めのリビングダイニング。

子どもたちが大学に入ると遠くで一人暮らしを始めるかもしれません。

すると子供部屋が空いてしまう。

さらに子どもの1人が働くようになって外に出て、そして結婚。

残されたもう1人のために二間あった子供部屋の間仕切壁を取り払って大きな一間に改造。

しばらくして、結婚した上の子どもに孫ができて、下のこどもが今度は家を出る。

すると、ひょっとしたら上のこどもの家族が戻ってきて二世帯同居が始まるかもしれません。

そのときは最初に建てた家は手狭になってしまいます。

孫が生まれれば大家族です。

もし、土地に多少の余裕があれば増築すれば問題は解決するかもしれません。

この改築や増築という発想を容易にしてくれるのが、じつは木造軸組工法なのです。

木造軸組工法で建てた家は、増改築が容易で家族の成長や変化に柔軟に対応ができるのです。

この柔軟性は、木の家が長く住み続けることができる、重要なポイントかもしれません。


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